おすすめ度 |
4.8
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おすすめ 年齢層 |
20代〜50代前半 |
料金 | 月額500円〜 |
運営 | 合同会社amor |
- 月額が安い
- マッチングしやすい仕様
- 身バレ防止機能が標準で用意されているので安心
- 運営の監視体制がしっかりしているので安心
「グリーミー」は、令和になって誕生した日本発祥のゲイ専用のマッチングアプリ。
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あなたは今までゲイに関する本を読んだことがありますか?意外とゲイが登場する小説などは多いのですが、中には意外な作家がゲイを登場人物の一人として描いている作品もあるんですよ。
小説で描かれているゲイは、傷つきやすい繊細な姿として描かれることもあれば、時には男性よりもたくましい存在として描かれることも。
そこで今回はゲイに関する小説を5作品紹介します。
ゲイの人はもちろん、ゲイのことをもっと知りたい人にもおすすめですよ。
目次
ゲイにおすすめの本① キッチン(吉本ばなな)
ゲイにおすすめの本1冊目は、吉本ばななの「キッチン」です。
あらすじ
早くから祖父と両親を亡くし、祖母と二人で暮らしてきた大学生の桜井みかげ。
その後、祖母を亡くしたことで天涯孤独の身となります。
一人で暮らすには今の家は広いと思い、引越しをしようと考えていたみかげでしたが、祖母の葬式で、祖母がよく訪れていたという花屋でアルバイトをしていた青年の田辺雄一と出会います。
ひょんなことからみかげは、ゲイバーを経営している雄一の母えり子の住む家でしばらく暮らすことになったのです…。
作品解説
キッチンは、批評家でもあり詩人の吉本隆明を父に持つ吉本ばななの処女作です。
1987年にこの作品が発表されたときは、それまでとは違った軽い文体にもかかわらず、死と再生をテーマにした作品と話題になりました。
その一方で、まるで少女漫画のような作品ともいわれていました。
この作品で雄一の母であるえり子は実は父親なのですが、自分も女性の姿をしてお店を切り盛りしているゲイでした。
ですが、えり子の魅力と優しさに触れていくうちに、みかげは祖母を失った悲しみを乗り越えて、前に進んでいこうとするのがとても健気ですよ。
ゲイにおすすめの本② 英雄たちの朝 ファージングI(ジョー・ウォルトン)
ゲイにおすすめの本2冊目は、ジョー・ウォルトンの「英雄たちの朝 ファージングI」です。
あらすじ
1949年に政治派閥「ファージング・セット」の中心的存在の貴族院議員チャールズ・エヴァズリーの邸宅でパーティーが催されます。
その最中に、下院議員で現職の教育大臣ジェイムズ・サーキーが何者かに殺されてしまうのです。
事件の捜査にスコットランドヤードからピーター・カーマイケル警部補が派遣され、調査を進めていきます。
現場に残された証拠はどれもエヴァズリーの娘ルーシーの夫でユダヤ人のデヴィッド・カーンが殺害犯であることを示していました。
しかし、現場に残された証拠があまりにもあからさまであることに疑問を持ったカーマイケルは、真犯人を見つけようとするのですが…。
作品解説
あらすじだけを見ればミステリーをテーマにした本かと思いますよね。
実はこの作品は、架空の時代背景の作品なので、フィリップ・K・ディックの「高い城の男」のような歴史改変SF小説ともいえます。
また、この作品は「ファージング I」という副題がついているように、三部構成で制作されています。
空の世界でナチスと講和を結んだイギリスがいかにして民主主義を回復させていくかという物語にもなっていることから、この作品だけでなく三部作を通して読むことをおすすめします。
三部作を通して登場するのはピーター・カーマイケル警部補。
この作品では真犯人を見つけ出すものの、自分がゲイであるという弱みを上司に握られてしまったことから屈服し、真犯人については口を閉ざしてしまうのでした。
ゲイにおすすめの本③ 愛の続き(イアン・マキューアン)
ゲイにおすすめの本3冊目は、イアン・マキューアンの「愛の続き」です。
あらすじ
科学ジャーナリストである「ぼく」は、恋人とピクニックに出かけた際に偶然にも気球の遭難事故に遭遇。
気球に駆け寄ろうとしますが、不幸にも気球に乗っていた一人が転落死してしまいます。
自分でも思いもしなかった悲劇に呆然とする「ぼく」でしたが、その時に同じように気球に駆け寄った奇妙な青年バリーに出会います。
気球の遭難事故の現場での出会いを運命的なものと感じたバリーは、事件後の夜に「あなたはぼくを愛している」と「ぼく」に電話をかけてきました。
その後もバリーは「ぼく」に執拗につきまといはじめ、ストーカー行為に及んできたことから、「ぼく」と恋人との関係も次第に危ういものになっていくのでした…。
作品解説
イギリスの小説家イアン・マキューアンのこの作品では、バリーの狂気と妄想を描いただけでなく、男が男をストーカーするというある意味珍しい内容の作品です。
「ぼく」への愛を一方的に語るだけでなく、「ぼく」の後を追いかけまわすバリー。
その姿は正にストーカーそのもので、そのことで次第に「ぼく」は精神的にも追い詰められていきます。
この作品で、バリーがゲイなのかどうかは触れられていません。
それだけに、愛を語りながらも少しづつ「ぼく」に近づいてくるバリーの狂気は、読者にも十分伝わってくるのです。
ゲイにおすすめの本④ こころ(夏目漱石)
ゲイにおすすめの本4冊目は、夏目漱石のこころです。
あらすじ
語り手の「私」は、夏休みに鎌倉の由比ヶ浜に海水浴にでか、同じように海水浴に来ていた「先生」が気になり自分から先生に声を掛けます。
先生と懇意になった私は、東京に帰ってからも先生の家に出入りするようになりました。
先生は、雑司ヶ谷の墓地にある墓には毎月欠かさず訪れていました。
そんなある日、父の病気の経過がよくないことで帰省した私でしたが、そこへ先生から分厚い手紙が届きました。
その手紙が先生の遺書だと気づいた私は、東京行の汽車に飛び乗り、先生の遺書に目を通すのでした…。
作品解説
夏目漱石の「こころ」が、どうしてゲイにおすすめの本なのだろうかと疑問に持つ人もいるかと思います。
先生の遺書に出てくる友人のKと先生は同性愛に近い関係なのではと指摘する人が多いので、今回紹介をしてみました。
夏目漱石は、男性2人に女性1人という三角関係をよく描いており、こころでも先生の妻である静と先生、友人のKという三角関係の小説とも読めます。
しかし、他の漱石の作品と比べると先生の妻の描かれ方が控えめであることから、実はこの作品は友人Kを間に挟んだ先生と私の三角関係の小説とも読めるのです。
ゲイにおすすめの本⑤ 蜘蛛女のキス(マヌエル・プイグ)
ゲイにおすすめの本5冊目は、マヌエル・プイグの「蜘蛛女のキス」です。
あらすじ
ブエノスアイレスの刑務所には、政治犯の青年革命家ヴァレンティンと、未成年者に対する性的な行為をしたゲイのモリーナが投獄されていました。
まったく対照的な2人でしたが、モリーナがかつて見た映画のストーリーをヴァレンティンに話すことで、次第に心を通わせていくようになります。
実はモリーナがヴァレンティンと同じ監房にいるのは、自分が釈放されることを条件に刑務所長からヴァレンティンのいるゲリラ組織の情報を聞き出すように命じられていたからでした。
ですが、ヴァレンティンに情愛を抱くようになったモリーナ。
刑務所長はモリーナがゲリラ組織と接触することを期待してモリーナを仮釈放処分とし、ヴァレンティンは自分がいたゲリラ組織に伝言を伝えてくれるようにモリーナに頼むのですが…。
作品解説
アルゼンチンの作家であるマヌエル・プイグの作品は、作品のほとんどがモリーナとヴァレンティンの2人の対話形式で語られています。
今回の蜘蛛女のキスでは、モリーナがヴァレンティンに映画のストーリーを話し、それを聞いたヴァレンティンが意見を述べることで、2人がどのような人物なのかや当時の時代背景が分かります。
小説の中に映画を盛り込んだのは、子供の頃から映画が好きで、作家になる前は映画監督や脚本家になろうとしていたことも影響しているそうですよ。
まとめ
今回は、ゲイにおすすめの本を5作品紹介しました。
ゲイが主人公の作品だけではなく、もしかしてこの二人はゲイだったのではないか?と視点を変えて読むのも面白いですよね。
また、今回紹介した作品は、男性の作家が3人、女性の作家が2人ですが、読み比べてみることで男性と女性が描くゲイの違いなども比較できますね。
もし興味があれば、今回おすすめした作品を読んでみてくださいね。