最近、ニュースなどで多様化という言葉をよく聞くようになってきましたね。
徐々にLGBTなどのマイノリティにも注目が集まりつつありますが、日本におけるLGBTの割合がどのくらいか知っていますか?
- 日本のLGBTの割合について
- LGBTに必要な支援について
- 日本と海外のLGBTの割合の違い
- LGBTの権利について
この記事では、以上のポイントを柱として日本のLGBTの割合について詳しく解説していくのでしっかりチェックしていきましょう!
目次
日本におけるLGBTの調査結果と割合
日本におけるLGBT(性的少数者)の割合は、約70万人と推定されています。
これは、日本人口の約200人に1人がLGBTであるということですね。
2019年の厚生労働省による調査によれば、LGBTのうち最も多いのはバイセクシュアルで、次いで、レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、クィアの順になっています。
日本のLGBT割合が海外に比べて低い理由
日本におけるLGBTの割合が海外に比べて低いのは、下記のような理由が挙げられます。
- 出会いの場が少ない
- カミングアウトが難しい
- 差別や偏見にさらされる事が多い
また、日本には同性愛を罰する法律があったという歴史があり、その影響も大きいようです。
日本のLGBTに必要な支援
日本でも、LGBTに対する理解や支援が必要不可欠となってきています。
実際にどのような支援をしていくべきなのでしょうか。
LGBTに必要な支援について
LGBTの人々が抱える悩みや問題は多岐にわたっています。
- カミングアウトの困難さ
- セクシャルマイノリティであることによる偏見や差別
- 性別適合手術に関する問題
- 学校や職場などでの差別や偏見
- 同性同士の結婚について
その他にもまだまだ顕在化していない問題もあり、LGBTに必要な支援はこれからも増えていくでしょう。
日本と海外のLGBT割合の比較
日本と海外のLGBTの割合を比較すると、その結果はどのようになっているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
3-1. 日本におけるLGBT割合の低さ
日本におけるLGBTの割合は2~8%と言われています。
それに比べて、アメリカやイギリスのLGBT割合は、下記のようになっています。
- アメリカのLGBTの割合;約7.1%
- イギリスのLGBTの割合;約6.0%
日本と比べるとそれほど大差はありませんが、バラツキがある分、日本のLGBTの割合は低いとされています。
日本のLGBTの割合が低い原因としては、そもそも調査自体が曖昧な点があったり、社会全体での理解や支援が不足していたりすることがあげられます。
日本が直面する課題
日本でも徐々にLGBTに対する理解が進んでおり、今後もLGBTの課題に率先して取り組んでいく必要があります。
特に、出会いの場の少なさやカミングアウトの難しさといった問題を解消することが求められています。
日本のLGBTに関する権利問題
日本では、LGBTに関する権利問題でまだまだ解決していかなければならないことが山積みです。
ここでは、特に大きな問題である同性婚とカミングアウトについて解説していきますね。
同性婚についての問題
現在、日本では同性婚が認められておらず、法改正が求められています。
同性婚を認めることで、LGBTの人々がより安心して生活できる社会を実現することができるでしょう。
ただ一方で、頑なに同性婚に反対する人たちがいることも忘れてはいけません。
同性婚についての問題について、今後も多くの人の理解や支援の和を広げる努力をしていかなければなりません。
カミングアウトの現状
日本においては、依然としてカミングアウトが難しい状況にあります。
なぜ、カミングアウトが難しいかというと、日本人は下記のような性質があるからです。
このため、LGBTの人々が安心して生活を実現するためには、人の目を気にしすぎないような社会を作らなくてはいけません。
LGBTだとカミングアウトすることは怖がる必要はなく、1つの個性として受け入れられるべきことですからね。
カミングアウトに対する認識を深め、LGBTの人々が自由に生きられる生活を目指していきたいですね。
5. 日本の学校や企業でのLGBTに関する取り組み
日本では、学校や企業においてLGBTに対する理解や支援が求められてきています。
実際にどのような取り組みが必要なのでしょうか?
学校における取り組み
学校などの教育機関では、LGBTに対する理解を深めるために、教育プログラムの充実や、カミングアウトに対する理解や支援の充実が求められています。
LGBTであることは異常なことではなく、1つの個性であることを教育として学んでいくべきですね。
また、当事者が学校生活に困らないような環境作りも重要です。
LGBTの人々が安心して学び、成長できる学校環境が整うことような取り組みが徐々に行われてきていますよ。
企業における取り組み
企業においても、LGBTに対する理解や支援が必要とされています。
例えば、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂)の観点から、LGBTの人々が働きやすい環境づくりが求められています。
最近では会社内でダイバーシティ研修などが行われているところもあり、徐々に職場でもLGBTの受け皿が整いつつありますね。
とはいえ、中小企業などまだまだLGBTへの理解に乏しい企業は山のように存在します。
少しでも多くの企業が、LGBTへの理解や支援について当事者とともに考える機会が増えることを期待しています。
日本のLGBT支援団体
日本には、いくつかのLGBT支援団体があり、当事者を支援しています。
代表的なLGBT支援団体は、以下の2つです。
- 認定NPO法人ReBit
- 認定NPO法人 虹色ダイバーシティ
これらのLGBT支援団体は、どのような特徴があるのでしょうか?
認定NPO法人ReBit
認定NPO法人ReBitはLGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指す認定NPO法人です。
団体名には「少しずつ(Bit)」を「何度でも(Re)」繰り返すことにより社会が前進してほしい、という願いが込められ、LGBTの人もLGBTでない人も、大学生や20代の若者を中心に、約600名が参加しています。
若い参加者が多いので、LGBT特有の学校生活や社会人生活での悩みなどを相談することが出来ます。
認定NPO法人 虹色ダイバーシティ
認定NPO法人 虹色ダイバーシティは、先程のReBitととは違い、企業向けにLGBTの支援を行っている団体です。
例えば、企業研修としてLGBTについての講習をしてくれたり、コンサルティングをしてくれます。
また、LGBTについての教材の作成など、社会に向けてLGBTについて正しい情報を発信しています。
日本のLGBTに関するメディア
日本でも最近では、LGBTの正しい情報について発信するメディアが増えてきました。
ここでは、LGBTについて情報を発信するメディアを紹介しますね。
ハフポスト日本版
ハフポスト日本版は、アメリカ発のオンラインメディア「HuffPost」の日本版となります。
LGBTについてのニュースなども取り扱っており、日本や海外でのLGBTの今を知ることができます。
下記のような情報を知りたい人におすすめですね。
- LGBTに関するニュースを総合的に知りたい人
- いろいろな有識者・専門家による記事を読みたい人
GENXY(ジェンクシー)
ジェンクシーは、ゲイ向けの情報発信サイトです。
ゲイにまつわるいろいろな情報を時には真面目に、時には面白おかしく紹介している記事がたくさんあります。
ゲイに関係する情報を知りたい人には、おすすめのサイトですよ!
まとめ
日本のLGBT割合についての調査結果とその背景、必要な支援や権利問題、取り組み、支援団体やメディアについてを解説してきました。
日本のLGBTの割合は、海外と比べると大差はないものの低めになっていましたね。
ただ、支援や権利問題については各国いろいろな課題を抱えており、それは日本も同様です。
今回紹介したようなLGBT支援団体やLGBTメディアなど、少しずつLGBTについて正しい情報が発信されるようになってきています。
今後も社会全体でLGBTについての理解を深め、LGBTの人々がより安心して生活できるようになるといいですね。