親として、子供の成長や悩みについて考えることは日常茶飯事かと思います。
しかし、自分の思いとは異なる道を歩むと知ったときには、驚きと不安を感じることもありますよね。
そんな中で、息子がゲイかもしれないと感じたとき、親としてどのように向き合い、どのように考えればいいのでしょうか。
- ゲイの息子を持つ親はどう考えればいいのか?
- 息子がゲイであることの弊害とは?
- 親として考えるべきポイント
- 息子がゲイであることを受け入れるメリット
今回の記事では、上記3つのポイントを踏まえて、ゲイである息子さんとの、適切な向き合い方についてお話ししたいと思います。
ゲイの息子を持つ親はどう考えればいいのか?
ゲイの息子を持つ親として最も大切なことは、息子の気持ちを受け入れることです。
あなたも同性愛者やゲイといった言葉を、これまでに聞いたことがあったかと思います。
でも、いざ自分の子供のことになると、「まさか自分の息子が…」と不安や絶望を感じているかもしれませんね。
性的指向は生まれつきのものであり、変えることはできません。
あなたが異性を愛するのと同じように。
最近では、同性だけでなく、人形に恋している人もいるくらい自由なんだ!
息子がゲイであることを否定したり、隠したりすることは、彼らにとって大きな苦痛となる可能性があります。
親としては、偏見や社会の価値観に囚われず、子供を理解し、受け入れる心の準備をすることが何より大切なのです。
息子がゲイであることの問題とは?
息子がゲイであることは、すぐには受け入れられないと思います。
なぜなら、息子がゲイだといろいろな弊害が生じるからです。
ここでは、改めて息子がゲイであるとどのような問題が生じるかを、冷静に確認していきましょう。
1. 社会的な偏見と差別
昨今、LGBTへの理解が徐々に深まりつつありますが、まだまだ社会的な偏見や差別に直面することがあります。
それは、ゲイ本人だけではなく、ゲイの親であるあなたも偏見や差別にあってしまう可能性があるということです。
ゲイであることは決して悪いことではないのですが、理解できない人は少なからず存在します。
2. 家族や友人との関係の変化
あなたは息子がゲイだとなぜ分かったのでしょうか?
カミングアウトを受けたから?なんとなくそんな感じがすると思ったから?など、いろいろ原因はあるかと思います。
特に息子からのカミングアウトでゲイであることを知った場合、あなたも含め家族や友人との関係が変化する可能性があります。
一部の家族や友人は理解することができず、あなたから距離を置くこともあるでしょう。
それは、あなただけではなく、息子にも当てはまることです。
そのため、ぜひ息子の味方になってあげて欲しいと願っています。
3. 自己肯定感の低下
「なぜ私の息子がゲイになってしまったのだろう…。」
そのように考えたことはありませんか?
あなたの周りの変化や偏見や差別を見ているうちに、いつの間にか自分を追い詰めてしまう危険性があります。
どんどん自己肯定感が低下してしまい、鬱などになってしまう場合もあるようです。
4. ゲイを息子を持つ親へのサポート不足
息子がゲイであることに悩んでいる親に向けたサポートが、まだまだ不足している状態です。
社会的な偏見や差別の影響もあり、親自身が自分の悩みを打ち明けることにためらいを感じ、相談が出来ないという場合もあります。
親として考えるべきポイント
ゲイである息子を持つ親として、いろいろな問題が生じることは前項で理解していただけたかと思います。
だからこそ、親として考えて欲しいポイントを4つにまとめました。
- 息子を理解し受け入れる
- 息子としっかり話し合う
- ゲイについての情報収集をする
- 偏見や差別に立ち向かう
しっかりと、1つずつチェックしていってください。
1. 息子を理解し受け入れる
息子がゲイであることを理解し、受け入れることが最初の一歩です。
まずは、子供の話を否定せずしっかり聞いてあげましょう。
性的指向は個性であり、あなたが異性を愛することと何ら変わりはありません。
親としての愛情と理解を示し、支えることが何より重要です。
2. 息子としっかり話し合う
息子がゲイであることに気付いた場合、しっかりと話し合う必要があります。
子供の気持ちや悩みを聞き、共感することで、信頼関係を築くことが出来るでしょう。
そのためには、子供が自分の感情や思いを話せる環境を作りましょう。
ただし、あなたが一方的にゲイであることに気付き、子供はまだ隠している場合には無理に詮索しないよう気をつけてください。
必要な時が来たら、きっとあなたに真実を伝えてくる日が来るので、今はそっと見守ってあげてください。
3. ゲイについての情報収集をする
あなたはきっと、これまでにゲイと接したことはないのではと思います。
それであれば、ゲイについての情報収集をおすすめします。
専門家の意見やゲイの体験談を読むことで、より深い理解を深めることができますよ。
ただし、情報収集の際は、正しい情報を集めるようにしてください。
正しいゲイについての情報が欲しい場合には、ゲイに関する団体やグループに参加するのがベストかと思います。
おすすめの団体については、下記記事に記載してあるのでチェックしてみてください。
4. 偏見や差別に立ち向かう
ゲイであることは個人の自由であり、誰にも否定されるべきではありません。
親としては、子供が差別や偏見に直面した場合には、立ち向かうことが求められるでしょう。
特に、子供が未成年の学生だった場合には、親の役目はいろいろ生じるかも知れません。
差別に対して声を上げるだけでなく、息子と共に対話し、支えることが大切ですよ。
息子がゲイであることを受け入れるメリット
息子がゲイだった場合には、ぜひ受け入れて欲しいとお伝えしてきました。
では、なぜ受け入れたほうがいいのか?
息子がゲイであることを受け入れるメリットについて解説していきます。
自己肯定感がアップ
子供がゲイであることを受け入れるメリット1つ目は、子供の自己肯定感がアップします!
彼らはゲイである自分を受け入れてくれるんだ!という安心感を得ることができ、自分に自信を持つことが出来るようになります。
親子の絆が深まる
メリット2つ目は、親子の絆が深まるということです。
ゲイであることを親に打ち明けることは、子供にとって何より重大な決心をしたことでしょう。
その決心を親であるあなたが受け入れることは、子供にとって何より嬉しいと思います。
親が理解と受け入れを示し、子供の感情や経験を共有することで、お互いの絆が深まります。
親子の信頼関係も築かれ、子供は悩みや問題を親に相談しやすくなるでしょう。
家族の結束力が上がる
メリット3つ目は、親子だけではなく家族全体の結束力が向上します。
家族は困難な時期や社会の偏見に対して一丸となって対処するようになるでしょう。
困難に立ち向かい、一緒に歩んでいくことで、家族の絆はより強固になります。
親であるあなたの成長
メリット4つ目は、広い視野と出会いを手に入れられます。
自分とは異なる性的指向を持っていた息子。
彼についての理解を深めることで、他の人々の経験や感情も理解できるようになります。
今までは、全く関係がないと思っていたゲイの人と息子を介して知り合うことがあるかもしれません。
また、同じように息子がゲイで悩んでいる親御さんと出会うかもしれません。
いろいろなものの見方や、出会いを通じ、あなた自身が成長を感じられるでしょう。
社会的な偏見や差別に対する強さが持てる
メリット5つ目は、社会的な偏見や差別に対して積極的に取り組むことができます。
自分の子供がゲイであることを理解し、受け入れることで、社会的な偏見や差別を減らすための啓発活動や支援活動に積極的に参加する人も多いです。
こうした取り組みは、社会全体の改善につながりますので、積極的に取り組むことをおすすめします。
まとめ
今回は、息子がゲイかもと思った時に親として考えることについて解説してきました。
息子がゲイであることを受け入れることは、彼にとっても親であるあなたにとっても幸せな未来を築くための第一歩です。
息子を理解し支えることで、息子は自信を持ち日々の生活を送れるようになるでしょう。
親として、息子のこれからを見守り、彼の幸せを願い続けることが何より重要なことですね。